K-POPの人気アイドルグループ『NewJeans(ニュージーンズ)』が所属していたレーベルADORと、その親会社であるHYBEとの間で現在大きな問題が起きています。
HYBEの子会社であるADORの代表を務めていたミン・ヒジンさんは、業務上背任容疑で告発され、一時は辞任を免れたものの、最終的には解任されてしまいました。
ミン・ヒジンさんはなぜ解任されてしまったのでしょうか?
そしてHYBEとの間に一体何があったのでしょうか?
詳しい内容をわかりやすく解説していきたいと思います。
ミンヒジンはなぜ解任された?
ミンヒジンさんは、HYBE傘下の新規レーベル『ADOR(All Doors One Room)』を設立した代表取締役です。
『ADOR』は2021年11月22日に設立し、その翌年である2022年7月22日にNewJeansがデビューしました。
ですが、NewJeansがデビューしてから様々な問題が起き、2024年4月にはHYBEから「業務上背任容疑」で告発され、ADORの取締役会は、2024年8月27日にミンヒジンさんを解任しました。
ただし、ミンヒジンさんの社内取締役職は維持したまま、NewJeansのプロデューシングは引き続き担当すると発表したのです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
簡単に説明すると、親会社のHYBE側とADOR(ミンヒジン)側とで以下のような争いが繰り広げられたのです。
HYBE側の主張:ミン・ヒジンが経営権を剥奪しようとした
ADOR(ミン・ヒジン)側の主張:HYBEに利用された
このように、両者との間で主張が食い違っています。
具体的な理由は明確には公表されていないのですが、他にも理由は様々ありそうですが、主な理由として考えられるのは、ミンヒジンさんがADORをHYBEから独立させようと画策していたのではないかという疑いがあり、そういったことから解任させられたという可能性が強いと考えられます。
ミンヒジンは何をした?HYBEと何があったのかわかりやすく解説!
それでは、NewJeansの生みの親であるミンヒジンさんが、これまで具体的に何をしたことによってHYBEとの溝が深まり、このような大問題へとつながったのか、詳しく解説していきます。
①「 NewJeansのPR活動を制限された」発言
NewJeansが生まれたきっかけは、HYBEの創業者であるパン・シヒョク氏がミンヒジンをスカウトし、ミンヒジンさんが初のガールズグループの制作を任されたことがきっかけです。
メンバーキャスティングが難航し、そんな状況の中でお互いの方向性に溝が生まれ始めるのですが、なんとかメンバーを集めたミンヒジンさん。
NewJeansは「HYBE初のガールズグループ」として集められたのですが、なんとLE SERAFIM(ル・セラフィム)が先にデビューすることになったのです。
ミンヒジンさんは大変困惑したそうです。
また、ミンヒジンさんは後述する記者会見にて、
ル・セラフィムがデビューするまではNewJeansの宣伝をしないように
と要求されたこと、さらに
(NewJeansが)全員10代の新人であると発表することも嫌がられた
とも話しています。
そういったことから、NewJeansのプロモーション活動に制限がかかってしまったとされるNewJeans。
後からわかったことですが、NewJeansがデビューにかかったコストは約160億ウォン(16.5億円)と言われています。
さらに後にデビューしたアイリットはデビューに1,500億ウォン(165億円)を投資したとのことなので、やはりNewJeansはプロモーション活動を制限されていたといっても疑問には思えないですし、いかに期待されていなかったかもわかってしまいますね…。
②「ILLITはNewJeansのパクリ」発言
2024年にデビューした5人組ガールズグループのILLIT(アイリット)。
ミンヒジンさんは、
アイリットはニュージーンズのパクリではないか
と発言し、不満を吐いていたようです。
アイリットは、たしかにNewJeansと比べても、メンバー構成は5人であることや、全員10代であることも同じです。
さらには、ミンヒジンさんから言わせると、コンセプトやダンスもNewJeansも「パクリ」と言えるくらい似ていると言われています。
たしかに、以前からファンの間でも「NewJeansとILLITは似てるかも?」といった噂はされていたのですが、ミンヒジンさんがこのように発言したことで表面化したようです。
③ HYBEからの独立を画策し、経営権奪取?
ミンヒジンさんは、一時「NewJeansと一緒に独立するのでは?」と噂されたことがありました。
そういった情報は親会社のHYBEにも届いていたようで、HYBEは2024年4月22日に、独立の動きを察知し、監査を実施したとのことでした。
そして4月25日にHYBEは中間監査結果を発表しました。
そこで、ミンヒジンさん主導のもと経営権奪取計画が立案されたという具体的な事実を確認し、物証も確保したと発表したのです。
ミンヒジンさんは、記者会見にて「独立までは考えていない」と発言していたそうなのですが、
HYBEとの契約条件が不当だった
と主張していました。
そのため、当時から独立を考えていたかまでは謎ですが、いつかは独立したいと思ってはいたのではないかと思います。
④ 「HYBEがNewJeansを潰そうとしている」発言
ミンヒジンさんは、HYBEに対して大きな不信感を感じていました。
それは、
こういった点から、
HYBEがNewJeansを潰そうとしている意図を感じた
と発言していました。
たしかに、NewJeansの立ち上げに際してメンバーキャスティングが難航していた時点から「お互いの方向性の違いから溝が生まれ始めた」とも言われているので、ミンヒジンさんの懸念は大方間違っていなかったのかもしれません。
⑤ 記者会見でHYBEとの食い違いをぶちまける
ミンヒジンさんは、2024年4月25日にソウルにて記者会見を行いました。
この時のメインテーマとしては、「親会社のHYBEが子会社あるADORの代表であるミン・ヒジンに対し、業務上背任容疑があるとして告白すると発表し、ミン・ヒジンの辞任を求めている」という件についてです。
ミンヒジンさんは、約2時間にも及ぶ会見を通じて、身の潔白を主張していました。
ですが、それだけでなくHYBEへは多くの不満があることも発言しており、この一連の騒動がとても大きな問題へと発展しました。
まとめ
今回は、ミンヒジンさんがなぜ解任されたのかという理由をご紹介すると共に、ミンヒジンさんは何をしたのか?そしてHYBEと何があったのか?ということをわかりやすく解説してきました。
ミンヒジンさんは「HYBEとの契約条件が不当だった」と主張していたので、おそらく両者の間で協議をしていたと思われますが、うまく折り合いがつかず、お互いがお互いの動きを見せる間にミンヒジンさんが独立して経営権を奪取しようとしているといった容疑までつけられてしまったということでしょうね…。
NewJeansのメンバーは、2024年9月11日に急遽YouTubeチャンネルを開設し、HYBEに対する告発動画を投稿しました。
NewJeansメンバーからの発言は衝撃的なもので、HYBEはミンヒジンさんに対して風当たりが強かったようで、
ミン代表をいじめるのをやめてほしい
ミンさんを代表に戻し、本来のADORに戻して欲しい
と懇願する内容を投稿していました。
既にADORはミンヒジンさんは解任され、現在はHYBE出身のキムジュヨンさんが担当しているのですが、この先HYBEやADORはどのような対応を取るのでしょうか…。
今後の動向に注目です。
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