2024年8月8日に宮崎県で震度6弱・マグニチュード7.1という大きな地震が起きた影響で、気象庁は南海トラフ地震が近いうちに起きる可能性があると臨時情報を出し、巨大地震への注意を呼びかけています。
地震はいつ起きるかという具体的な予想ができないのですが、そんな中「未来人」と呼ばれる複数の人物が「南海トラフ地震は2024年8月に起こる」と予言しているとのことで、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。
今回は、南海トラフ地震が2024年8月と予言されている件についての信憑性について詳しく調査し結論をまとめました。
なぜ南海トラフ地震は2024年8月14日に起きると予言されている?
2024年8月8日の16時半過ぎに、宮崎県日向灘の深さ31キロを震源とする震度6弱・マグニチュード7.1という大きな地震が起きました。
この大きな地震の影響で、気象庁は南海トラフ地震が起きる可能性が高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。
発表内容によると、「マグニチュード7以上の地震が発生してから7日以内にマグニチュード8以上の大地震が起きる頻度としては数百回に1回程度」とのことで、「必ずしも巨大地震が起きると伝えるものではない」とのことでした。
ですが、この情報も確実とまでは言えないこと、そして「いつでも避難できるように」という呼び掛けがされていることから、多くの人々は近いうちに大地震が来るのではないかという恐怖心を抱えながら生活しています。
そんな巨大地震が具体的にいつ起きるのか読めない中、
2024年8月14日に南海トラフ地震が起きる
という情報がネット上に出ていたのです。
情報源はX(旧Twitter)なのですが、2052年から来たとされる未来人のLLYという人物が、南海トラフ地震の予言をしていたのです。
この謎の未来人「LLY」という人物が上記のような投稿をしたことから、南海トラフ地震は8月14日に起きるのではないかという噂が広まったのです。
南海トラフ地震が2024年8月に起きるのは本当?
未来人と自称している「LLY」という人物が2024年8月14日に南海トラフ地震が起きるとX(旧Twitter)上でポストしていることから、この噂の情報を見たネット上のユーザーたちは近い未来に来るとされる地震に怯えてしまっているのですが、本当にLLYという人物が予言している内容は確実と言えるのでしょうか?
気象庁は2024年8月8日の夜、「臨時情報(巨大地震注意)」を発表し、翌日の9日には、想定震源域での地震や地殻変動の状況を説明する「関連解説情報」を発表しました。
そこでは、対象地域に1週間程度は巨大地震への備えの再確認などを求めると発表していました。
しかし、未来人LLYが予言していたような、「何月何日に巨大地震が来る」といった具体的な内容までは公表していませんでした。
そこで、過去に南海トラフ地震がどれくらいの頻度で起きていたのかを調べてみました。
南海トラフ地震は、このようにだいたい100年〜200年の間隔で起きていることがわかるのですが、最後に南海トラフ地震が起きたのは1946年です。
この最後の地震から現在までは70年以上経っているという過去のデータから、もうすぐ巨大地震が起きるのではないかと予想されているようです。
具体的には、国の自身調査研究推進本部が出した数字によれば、この30年の間に70%〜80%の確率で起きると予想されているようです。
未来人たちの予言の信憑生は?
人々が2024年8月14日に南海トラフ地震が起きるのではないかと懸念している状態が続いていますが、この未来人とされる「LLY」の予言の信憑性はどれくらいあるのでしょうか?
気になったのでさらに詳しく調べてみたのですが、X上でこの予言について調査してみたところ、不確かな情報が多く出ていたことがわかりました。
この投稿は、南海トラフ地震が起きると予言している人物をまとめている投稿なのですが、改めて出ていた情報を下記に記載すると、
・LLY「2024年8月14日に南海トラフは起きます」
・クラウン「2024年7月23日に南海トラフがおきます」
・未来人X「2024年7月15日時点では南海トラフ地震は起きていません」
・ザッキー/zakky「南海トラフは2024年9月にきます」
・未来人?「2024年7月4日に起きる」
・オットットーゴ「2024年10月に何回トラフきそうな予感…」
・中露に負けた日本「2024年10月に南海トラフ地震が発生」
調査した結果、こんなにも南海トラフ地震に関する予言の情報が出回っていたのです。
このように、「2024年7月〜10月にかけて南海トラフ地震が起きる」という予言が多く出回っているという点や、未来人YJという人物は予言に関して「私の予言が必ず起きるとは限らなくなった」と発言していたこと、そして気象庁が「Xの情報はデマ」と注意喚起しているといった観点から、未来人たちが予言している南海トラフ地震の信憑生は低く、デマである可能性が極めて高いと思われます。
まとめ
今回は、2024年8月に宮崎県で起きた巨大地震の影響で、南海トラフ地震がいつ頃起きる可能性があるのかを調査すると共に、「2024年8月14日に起きる」という予言の内容や、その信憑性についても調査しご紹介してきました。
改めてまとめると、南海トラフ地震の予言の信憑性については
・気象庁が「Xの情報はデマ」と注意喚起している
・「2024年7月〜10月にかけて南海トラフ地震が起きる」という予言が多く出回っている
・未来人YJという人物は予言に関して「私の予言が必ず起きるとは限らなくなった」と発言していた
上記の項目から、未来人とされる人物たちのXの投稿はデマであり、2024年8月14日に起きるとは言えない可能性が高いという結論に至りました。
そのため、気象庁の情報を最も頼りにしつつ、今後の巨大地震に備えていつでも速やかに非難ができるようしっかり準備をしておく必要がありますね。
慌てたり焦ったりし過ぎず、今後の気象庁の発表を待ちましょう。
コメント